2006年 02月 09日
<家づくりREPORT> 第15回 住宅用火災警報器
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住宅用火災警報器設置の義務化が始まります
消防法が改正され、一般住宅に火災警報器設置が義務付けられます。
新築は全国一斉に平成18年6月より、石川県では、既存住宅は同20年までに義務化となります。
●住宅用火災警報器ってなに?
●なぜ設置が義務化されたのでしょうか?
●住宅のどこに取り付ければいいの?
●悪質な訪問販売にご注意ください!
消防法が改正され、一般住宅に火災警報器設置が義務付けられます。
新築は全国一斉に平成18年6月より、石川県では、既存住宅は同20年までに義務化となります。
●住宅用火災警報器ってなに?
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙を感知し、警報するものです。煙で感知するもの(煙式)と、熱で感知するもの(熱式)の2つのタイプがあり、煙式のタイプが今回義務付けられました。
簡単に壁や天井に取付けが可能で、電池式のものや高齢者にも聞こえやすい音を採用するなど使いやすい機能になっています。
●なぜ設置が義務化されたのでしょうか?
住宅火災による死者数は、建物火災による死者数の約9割を占めており、そのうち、約7割が逃げ遅れによるものです。
消防庁H15年中の火災データより
このような傾向から、就寝中には火災の発見が遅れ、死に至る危険性が高いと考えられます。そこで、火災による犠牲者を減らすためには、まず、就寝に使用する部屋に感知器の設置を義務付けることが、住宅火災による死者を減少させるのに効果的であると考えられることから、就寝に使用する部屋や階段の上部等に煙感知式の住警器等を設置し、維持することが義務化されました。
さらに、住宅火災による死者数の半数が65歳以上で、今後の高齢化の進展とともに、住宅火災による死者が増加するおそれがあるとの懸念もあります。
米国では、設置義務化等による住宅用火災報知器等の普及に伴い、住宅火災による死者数は1970年代の6,000人程度から最近では3,000人を下回っています。
●住宅のどこに取り付ければいいの?
今回設置が義務付けられたのは、寝室と寝室のある階の階段天井部分です。その他推奨する場所として、台所など火を使う場所が挙げられています。
●悪質な訪問販売にご注意ください!
高齢の方やひとり暮らしの方を狙った訪問販売や電話での勧誘等によるトラブルが心配されます。
「この地域だけ、あなただけ特別に安い価格で販売します。」とか「すぐに住警器等を取付けなくてはいけない。」などと言って、すぐに契約を迫ってきます。その場で契約するのではなく、他の業者と見積もりを比較するなどして、十分注意してください。
※今回の規定では設置の義務化ということですが、設置しなかった場合の罰則規定までは決められていません。
by miyatakensetu
| 2006-02-09 10:24
| 家づくりREPORT